ささえびとの心得

ささえびととして活動いただく上でいくつか参考にしていただきたいことがあります。

「健康」について

私たちは「健康である」という状態をどのように理解したら良いのでしょう。

看護のココロとしては、

「身体的、精神的、社会的に十分調和がとれた状態」

を健康として定義したいと思います。

この定義自体もまたその感覚や理解には個人差があり、絶対的な状態を指すものではありませんが、ウェルビーイングと呼ばれる「良い状態」という意味でも成立していると思われます。

私たちは対象となる皆さんの状態を理論的な分析などに頼るだけではなく、人として寄り添う優しを持った活動にしたいと思っています。それは、身体的なものから心理的、精神的な状況含み、物事をポジティブ見る事ができる状況を作りたいと思います。

ささえびとの目標

私達の目標は、

皆さんが今より「良い状態」になる為のトータルケア

にあります。

 

健康相談についての注意点

看護のココロでは八代を中心とした医療相談事業として、まちの保健室活動を行っています。そのなかで相談を受ける場合の心得をご紹介致します。

  1. 挨拶と自己紹介はしっかりと行う。
  2. なるべく短い言葉を使用し、伝わったかどうかの確認作業や確認をする。
  3. 英語や専門用語など、難しい言葉は利用しない。
  4. ゆっくりとお話する。
  5. 待つ姿勢を大切にする。
  6. 「こうした方がいい」と断言しない。
    本人が知りたい情報があれば、情報提供することは可能。
  7. 分からない内容や自信がないことについては分からないと伝える。
    後日調べますという対応でも可。

活動指針の参考となる概念

ささえびとの活動は、保健師の活動に近いものともいえ、平成25年に厚生労働省健康局長が通知した「地域における保健師の保健活動に関する指針」を参考にしています。

 保健師は、個人及び地域全体の健康の保持増進及び疾病の予防を図るため、所属する組織や部署にかかわらず、以下の事項について留意の上、保健活動を行うこと。

(1) 地域診断に基づくPDCAサイクルの実施

保健師は、地区活動、保健サービス等の提供、また、調査研究、統計情報等に基づき、住民の健康状態や生活環境の実態を把握し、健康問題を構成する要素を分析して、地域において取り組むべき健康課題を明らかにすること(以下「地域診断」という。)により、その健康課題の優先度を判断すること。また、PDCAサイクル(plan-do-check-act cycle)に基づき地域保健関連施策の展開及びその評価を行うこと。

(2) 個別課題から地域課題への視点及び活動の展開

保健師は、個々の住民の健康問題の把握にとどまらず、地域特性を踏まえて集団に共通する地域の健康課題や地域保健関連施策を総合的に捉える視点を持って活動すること。また、健康課題の解決に向けて住民や組織同士をつなぎ、自助及び共助など住民の主体的な行動を促進し、そのような住民主体の取組が地域において持続するよう支援すること。

(3) 予防的介入の重視

保健師は、あらゆる年代の住民を対象に生活習慣病等の疾病の発症予防や重症化予防を徹底することで、要医療や要介護状態になることを防止するとともに、虐待などに関連する潜在的な健康問題を予見して、住民に対し必要な情報の提供や早期介入等を行うこと。

(4) 地区活動に立脚した活動の強化

保健師は、住民が健康で質の高い生活を送ることを支援するために、訪問指導、健康相談、健康教育及び地区組織等の育成等を通じて積極的に地域に出向き、地区活動により、住民の生活の実態や健康問題の背景にある要因を把握すること。また、地区活動を通じてソーシャルキャピタルの醸成を図り、それらを活用して住民と協働し、住民の自助及び共助を支援して主体的かつ継続的な健康づくりを推進すること。

(5) 地区担当制の推進

保健師は、分野横断的に担当地区を決めて保健活動を行う地区担当制等の体制の下、住民、世帯及び地域全体の健康課題を把握し、世帯や地域の健康課題に横断的・包括的に関わり、地域の実情に応じた必要な支援をコーディネートするなど、担当する地区に責任をもった保健活動を推進すること。

(6) 地域特性に応じた健康なまちづくりの推進

保健師は、ライフサイクルを通じた健康づくりを支援するため、ソーシャルキャピタルを醸成し、学校や企業等の関係機関との幅広い連携を図りつつ、社会環境の改善に取り組むなど、地域特性に応じた健康なまちづくりを推進すること。

(7) 部署横断的な保健活動の連携及び協働

保健師は、相互に連携を図るとともに、他職種の職員、関係機関、住民等と連携及び協働して保健活動を行うこと。また、必要に応じて部門や部署を越えて課題等を共有し、健康課題の解決に向けて共に検討するなど、部署横断的に連携し協働すること。

(8) 地域のケアシステムの構築

保健師は、健康問題を有する住民が、その地域で生活を継続できるよう、保健、医療、福祉、介護等の各種サービスの総合的な調整を行い、また、不足しているサービスの開発を行うなど、地域のケアシステムの構築に努めること。

(9) 各種保健医療福祉計画の策定及び実施

保健師は、地域の健康課題を解決するために、住民、関係者及び関係機関等と協働して各種保健医療福祉計画(健康増進計画、がん対策推進計画、医療費適正化計画、特定健康診査等実施計画、母子保健計画、障害福祉計画、介護保険事業支援計画又は介護保険事業計画、医療計画等をいう。以下同じ。)を策定するとともに、それらの計画が適切かつ効果的に実施されるよう各種保健医療福祉計画の進行管理及び評価を関係者及び関係機関等と協働して行うこと。

(10) 人材育成

保健師は、これらの活動を適切に行うために、主体的に自己啓発に努め、最新の保健、医療、福祉、介護等に関する知識及び技術を習得するとともに、連携、調整や行政運営に関する能力及び保健、医療、福祉及び介護の人材育成に関する能力を習得すること

以上転載

 

ささえびと

チーム「ささえびと」とは

医療従事者や医療関連の資格者を中心として、

地域の健康相談や学びをお手伝いするボランティア集団です。

 

「チーム・ささえびと」について

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チーム「ささえびと」とは

医療関連の有資格者を中心とした、地域の健康相談や学びをお手伝いするボランティアチームです。

私達が暮らす地域では、人口減少や、社会保障などの仕組みの変化など、環境の変化とともに様々な問題が発生し、高齢者の皆さんが安心して健康で暮らせる環境が少しずつ失われています。私たちはそれらを解消するために、一般市民としてもできることがあると信じこの活動を開始しています。

当団体では、それら地域医療の持つ問題点解決するために、必要な人材を発掘し、情報共有ができる環境を作る事が重要であると考えています。それが、チーム「ささえびと」です。

このため、まずは会員を募り、メール等による情報の提供及び、イベントなどへの参加などをお願いできればと思います。

 チーム「ささえびと」はこれから皆さんと作り上げていく人材ネットワークです。まずは会員申込みをお願いいたします。

 

どんな人がメンバーの対象

医療関係の有資格者の方々を中心として熊本各地で自律的活動ができる皆さんをネットワークしていきたいと思います。このため、看護師等の資格がある方々を基本としますが、その他医療関連の有資格者の方、また、ボランティアとして資格をお持ちで無い方も参加可能です。

どんな活動を?

熊本各地におけるまちの保健室活動への参加などを中心に、今必要とされている活動を話し合いながら進めたいと思います。ページ下部に「やっちろ保健室」の活動状況なども掲示しています。

ささえびと活動の背景

熊本県では熊本地震をからの復旧・復興において、2025年に段階の世代が75歳以上となる高齢化社会を迎える事になります。

そういった中、熊本県からも下記の様な方針が出ています。

 本県の医療提供体制は、他県をリードする切れ目のない医療サービスが提供されてきた誇るべき「宝」です。

 しかしながら、今後は、平成28年熊本地震からの復旧・復興という直面する課題に加え、2025(平成37)年に団塊の世代が75歳以上となる高齢社会を迎えることによる急激な医療・介護ニーズの変化・増大に対応していく必要があります。

 県では、こうした課題を踏まえ、人材や施設などの医療資源が限られた中であっても、患者の状態に応じた質の高い医療を地域の関係者が連携することによって効率的に提供できる体制を構築するため、医療法の規定に基づき、医療・介護関係団体、医療機関、市町村の代表者等で構成する検討会議での議論、関係団体や市町村への意見聴取、県政に係る県民の皆様からの意見募集(パブリックコメント)及び医療審議会への諮問・答申を経て、「熊本県地域医療構想」を策定しました。

1 熊本県地域医療構想

(1)熊本県地域医療構想の概要について(PDFファイル:263KB)

(2)熊本県地域医療構想《概要詳細版》(PDFファイル:784KB)

 ※(1)に地域ごとのデータ等を盛り込んだ概要の詳細版

(3)熊本県地域医療構想《本編全体版》(PDFファイル:19MB)

引用元: https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/42/5972.html

 上記の状況から地域で活動できる人材のネットワーク化が重要と考え、「チームささえびと」を運営することに致しました。

チーム「ささえびと」の活動内容

活動内容に関しては、下記の様な看護のココロの活動になります。それぞれの活動に強制性はなく、各自のペースで参加できるように配慮致します。

    1. 健康に関する「相談窓口」事業
    2. 在宅医療や病気予防について「市民との学び場」事業
    3. 地域に受け入れらえる「安心な場」事業
    4. 世代を超えてつながる「交流の場」事業
    5. 地域のお世話の「発掘と育成の場」事業

上記を実現するための活動の一つが「やっちろ保健室」ですが、その活動のお手伝い等が基本的な活動内容となるでしょう。

やっちろ保健室の活動状況

八代市坂本町の下鶴公民館で開催した「やっちろ保健室」の模様です。この日は高齢者における栄養に関しての講話や健康相談をさせていただきました。

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動画による説明

これまで放送したインターネットラジオ「おせわラジオ」の動画版を下記サイトにて配信中です。

https://www.youtube.com/channel/UCOMqRVl_rTvAkd3w5kbu4GA

お知らせ

熊本NHK取材がありました。

【活動を知ってほしいです】   以前熊本NHKで受けた取材が記事になっていましたので、ご紹介致します。 →...

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クラウドファンディング開始!【R5年6月1日から7月9日まで。】

皆様にお願いです。 6月1日からシンカブルさまから伴走支援を受け、資金調達が開始となりました。※シンカブルさまとは社会貢献をする団体の寄付金を集めるプラットフォームです。...

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2023年暮らしの保健室全国フォーラムで活動報告をしました。

令和5年2月4日(土)14時~16時半まで毎年、年に1回暮らしの保健室全国フォーラムがあるのですが、そこでやっちろ保健室の活動報告をする貴重な機会を頂きました。 ありがとうございます。...

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読売新聞様にて「やっちろ保健室」活動を取り上げて頂きました。令和5年1月8日朝刊です。

コミュニティナースの一つの事例として紹介されました。 コミュニティナースの詳細についてはこちら→https://community-nurse.jp/...

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お知らせです。

皆様にお知らせです。 活動における情報収集や整理の方法などについて、助言と指導を頂けることになりました。 以前、設立記念シンポジウムにて基調講演を行って頂きました、熊本県立大学の安武綾先生です。...

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設立記念シンポジウムに関して熊本日日新聞にて掲載いただきました。

2022年8月28日熊本市中央区熊本城ホールで行われた、一般社団法人「看護のココロ」設立記念シンポジウムで基調講演、パネルディスカッションのファシリテーターとして熊本県立大学 総合管理学部 ...

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看護のココロ設立記念シンポジウム開催のお知らせ

地域で安心して地域で安心して暮らせる社会とは?

〜高齢化・人口減少に負けないコミュニティ作り〜

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